秋晴れが間違いない気圧配置だと思っていたんですが。
まあいつもいつでも100%読み通りの天気になるわけなどなく、こういうこともよくある。紅葉初期の頸城山塊を訪れ、火打山はぼちぼち好天、焼山はうーん、な週末。
金夜は長野まで前乗りし、ネットカフェで浅い睡眠をとる。(いま快活カレーが安くてお得という) 翌朝、妙高高原駅まで列車移動し、笹ヶ峰への直行バスに揺られ、久々の笹ヶ峰から登山開始となった。
天狗の庭の手前まで、ひたすら黙々と歩き続けたため写真ゼロ。十二曲がりを10分かからずに突破できた。高谷池もほとんどスルー。高谷池の手前付近まで、火打山はガスがかかっていそうだったけれども、ふと前を見るとよく晴れていて、ここで初めてカメラを向けた。
天狗の庭は通過に時間がかかる、写真をたくさん撮ることになるので。
天狗の庭の映し火打。まだまだ下界の木々は緑色が強いが、このあたりは草紅葉がとても良い頃合いで、本当に綺麗だった。朝のガスは完全に晴れて、これでもう快晴モードに入ったなと舞い上がったりもしつつ歩いていき、
ふと振り返ると妙高山はあまり晴れていない。周囲の山も雲に覆われたり間もなく覆われそうだったり、ということが標高を上げると見えてくる。
よく晴れ渡っていたのはどうやら天狗の庭付近だけ、という物足りなさを覚えつつ、人で賑わう火打山に到着。前に登ったのは約5年前の11月、そのときは秋というよりは初冬で、雪がもう積もっていた。
火打山から焼山方面は、晴れていれば眺望が良いのだが今回はガスに遮られてしまいイマイチ。影火打の手前まで降りてくると、一瞬焼山の頂上まで見通せるタイミングがあった。
その後も焼山頂上は常に雲を従えていて、スッキリとした秋晴れというよりは午後に行方が読めなくなる夏の空のよう。火打山から焼山は、450m程下りて、また400m登り返すというコースで、なかなか大変。それでもコースタイムは相当甘く設定されているようで、予定より大分巻く形で歩くことができた。
青空の下にあるものの、雲のおかげで下界の眺望が全く利かない焼山頂上。去年の11月に積雪で断念した回があったが、天気だけその時と交換したい。あの快晴の日に断念して、登れた今日はややうーん、な天気というのは切ない。
下りて、登り返してきた火打山からの縦走路、そして火打山。ときどき薄く火打山の姿が見えそうになるものの、なかなか完全には晴れきらなかった。
焼山はどこから歩くにしても結構大変な山という印象だったので、頂上に7~8人程居たのは驚いた。写真のように、頂上手前は岩の山と化していて、ザレた道になっている。特に下りは、浮石に注意。
あとはひたすら下山で、これという写真もなし。(大曲の展望地点でカメラを向けたが、焼山の山体は分厚い雲に隠されていた) 焼山登山口からは長い車道歩きを経て、笹倉温泉まで歩いた。ここも去年ぶりで、良い温泉に美味しい食事を楽しむ、贅沢な一夜となった。
明けて今日、昨日より晴れているのが悲しいが、山の予定はないので、糸魚川のフォッサマグナミュージアムへ。(笹倉温泉からのバス時刻を誤り、梶屋敷駅まで14.5km歩いた話は割愛)
地域柄、ヒスイの展示や解説が充実していて興味深く、
山好きには見逃せない展示もいくつかあった。石、鉱物は山歩きととても親和性が高い領域だと思うけどなかなか意識して歩いたことがなかったなぁと改めて思わされる、
そしてそう思わさられるきっかけとなった今期の「瑠璃の宝石」でも出てきた鉱石がいくつか展示されていたりもして、密かにテンションが上がった。菱マンガン鉱、これアニメで見たやつだ…! と一番なりやすかった。
フォッサマグナミュージアムを出たあとは、また3.5km程歩いて、姫川の「ひすいの湯」へ。なんか石油臭?ガソリン臭?のする不思議な源泉とサウナを楽しんで、週末は終わり。海岸でヒスイ探しをしてみてもよかったけど、まあそれはまたいつかで良いでしょう。
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