100キロ超級。ひと括りの山行で100キロ超えは初めてやりましたね〜。ただし「山行」と言って良いのかという問題はある。階上岳に登ったから、良いか。みちのく潮風トレイルについての説明は割愛。とても長いトレイルで、おそらく長すぎることが理由でヤマレコの山リストに載っていない。のかもしれない。
金夜に八戸に降り立ち、厳密にはそこからスタート。前泊地の本八戸まで、さらに翌朝の本八戸から鮫までのロード歩きがそこそこに長いが、鮫駅まで来てようやく始まったように感じる。鮫のオブジェ、あります。
ウミネコの島、蕪島まですぐ。大量のウミネコが待機している。すごく、ニオイが強い。
参拝時間前だったので、鳥居の手前まで。でも開いていてもここを登るのはかなり躊躇っただろう… ぶんぶんとウミネコは飛び回るので、いつフンが飛んでくるかと気が気でない。
近くにはキャモメのポケふたがあってピッタリなのだが、まあ当然というか、フンがへばり付いていた。
そしてここ蕪島がトレイルのヘッド/エンドポイントでもある。この細長い、南米のチリの形みたいな図がみちのく潮風トレイルのイメージ図案のようで、ここから先はこの図の載った案内標を探しながら歩くことになる。
南下開始。ちょくちょくこのようなカウンターが置かれているので、ぽちっと押していく。
2日間で100キロ以上歩くものの、振り返ってみればいちばん風光明媚な区間はこの初っ端のエリアだった。海沿いにゆるやかなアップダウンを続けていき、草花の緑と海の色の対比が目に楽しい。
ニッコウキスゲもそこここで咲いている。この辺りの雰囲気はなんとなく礼文島に近かった。
葦毛崎展望台。カフェテラスでソフトクリームを食べたかったのだが、まだオープンしていなかった。
トレイルは続いていく。大須賀海岸の長い砂浜歩き。波打ち際を選んだ方が足元がしっかりしているので歩きやすい。砂浜あり、山道あり、林道あり、アスファルトあり、と色々な路面を歩くのがこのトレイルの特徴なのだなと理解し始めてきた。
種差海岸の芝生エリア。結構歩いた気がするものの、まだ初日に歩くべき距離の半分にも遠く及ばない。キャンプエリアのようなところで外国人がバーベキューパーティーみたいなことをしていた。
ツツジ咲くは階上岳。トレイルは、そのまま海沿いに南下するだけでも良かったのだが、みちのく潮風トレイルの公式ルートにも階上岳は組み込まれていて、それならばと足を延ばした。
標高は700メートルそこらなので、登りの負荷は小さい。鳥谷部登山口から登ったのだが、そこに至るまでの長い車道歩きの方がよほど堪えた。頂上からの展望はそこそこ。もっと快晴であれば八戸港の方までよく見えそうではあるものの、この日の天気でも見晴らしは良かった。
また長い車道をクリアして、海沿いに戻ってきた。小舟渡海岸は「青森県最東南端」とのこと。種差海岸のように芝生状になっていて過ごしやすそうなところだった。
海沿いに戻ってきてからがまた地味に長い。並走する八戸線の二区間分を歩いて、岩手県の洋野町にイン。最後はアスファルトがじんじんと足裏にそのまま攻撃してくるかのように感じながら、洋野町の宿泊施設に到着。
泊まったのはマリンサイドスパたねいちという施設。サウナ付き温泉付き、レストラン併設。初日で60キロ以上を歩いたので身体はカロリーを欲していた。湯上がりには卵とじウニ重を注文した。美味しかった〜。疲れていたので夜もよく眠れた。
日曜日。海のすぐ目の前にあるので、部屋からはこんな風に朝日を拝むことができる。時間の余裕はあまりないので、買っておいたパンを急いで腹におさめて出発。(種市の市街の方に往復2キロほど歩けばコンビニがある)
最後にもう一度、宿の前の海を見てから出ていく。日曜日は曇天(雨の可能性も)という予報だったので、青空も見えるほどの上振れに感謝。
このルート上で2個目のポケふた。このエリアはウニが名産のよう(夕飯のウニ重のように)だが、カブトってウニ? と思ったら、少し内陸の方に入った道の駅にバチンウニのポケふたもあるらしい。ポケふたは大体Swarmのスポットにも登録されているので見落としは少なく、意図せず歩いているなかで出会えるとやけに幸運に感じる。
日曜日はゴール後に乗る列車を決めていることもあって、タイムリミットのある日。それにしては時間がマズいかもしれないと感じ始めた頃、唐突に現れる渡渉点。高家川の渡渉点は、トレイルでも屈指の初見殺しポイントだった。普通に深いし、飛び石も遠い。調べてなかったなぁ〜と嘆きつつ、乾いた飛び石を無理矢理渡ってクリア。(クリア? 右足は浸水した…)
渡渉から先は車道歩き2、山道8のような割合。山道の区間は、よく整備されていた。それでも思いの外ペースは上がらず、次第に焦り気味に。この日は久慈駅を14:15に出る列車に乗る予定で、無論その前に汗は流したいので駅の南方にある健康ランドにも寄りたい。健康ランドから駅までは2.7キロあるので、入浴時間と移動時間を考えると少なくとも13時頃には健康ランドに着いていたい。逆算して、あれ、難しいかも…?とうっすら感じ始める。
なんとか三陸鉄道の発車時刻に間に合った。宮古まで乗り、宮古からは山田線に乗り換えて盛岡へ。どちらの路線もそこそこに乗客の数は多かった。
久慈から盛岡は三陸鉄道とJRを通しで乗れるように切符を買ったのだが、入鋏するタイプの見慣れない切符だった。山田線は本数が少なく、なかなか目的地と合わせるのも難しい(早池峰山に行くときに松草駅を使えるかどうかというくらい)。おそらくもう乗ることはないだろうなぁと思いつつ、足の疲れもあって大半の区間で寝落ちしてしまった。
100キロ超級のトレイル、長い分標高差は小さめにまとまったが、さすがに疲労度は大きい。65キロ近く歩いた土曜でさえ歩数は8万歩だった。Fitbitの10万歩/日の実績解除はいつになるやら。はやぶさで東京駅に降り立ったら、金曜はこんなに暑かったっけ?という暑さでビックリ。もしかして、梅雨明ける?
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