表紙画像: 会津駒ヶ岳頂上から尾瀬ヶ原方面
麓の檜枝岐温泉でゆっくり一泊して、翌朝早くから会津駒に登って帰りがけにもう一度湯に浸かる。そんなプランを描いていて、実際はその通りにはならなかった(檜枝岐の予約が埋まっていた)ものの、のんびりと雪山と温泉を満遍なく楽しめた晩冬の山行でした。
金曜は有給を取ってガルパン3話を初日初回チェック@池袋。ゆったり昼過ぎに東京を発ってこの日は塩原温泉で停止。
温泉は露天も内湯も長々と独り占めだった。
露天は少し風が冷たく、湯も冷めかけていた。
こちら看板ねこちゃん
翌未明、ひっそりと温泉宿を出発して登山口への80キロ早朝行軍。3月も下旬になると平地ではすっかり春じゃないかと思わされる(桜も咲くし)が、南会津は暗い内はまだまだ極寒。早朝は道路脇の温度計が氷点下5~10度を指していてなかなか痺れた。凍結は"ほぼ"無し。カーブした橋の上で一箇所、分厚い氷を踏んだときは終わったと思ったが幸い前後輪どちらにも重なる長さではなく九死に一生を得た。
道の駅にバイクを停めて国道から登山開始。無雪期なら国道脇の林道で滝沢登山口直前まで二輪でアプローチできる。冬は林道をなぞるも良し、沢沿いから直登するも良し。
夏の登り口、滝沢。無雪期は7月上旬に登ったことがあり、少し懐かしい。当時はガスが濃く、そのリベンジに来た側面もある。登り始めて10分くらいは夏道が露出しているものの、すぐに一面雪に覆われる。
幕営跡発見
トレースは多数。前日は冬型が残っていてあまり適していなかったので、この日の朝からすでに先行パーティが多数入っていたものだろう。東京など都心部から檜枝岐へは時間を要するものの、来てしまえば直下まで冬期閉鎖にならない国道があり(会津田島からバスも入る)、意外に真冬でも入山しやすい環境だと思う。
キジ?
稜線が見えてきた
高気圧に覆われるタイミングを狙ったはずが高曇りで上下を白に挟まれる
ガスは出ていなくても空が白色なだけで視界がたまに怪しくなって、現に少し薄いトレースは簡単に見落としてしまう
先行者を頼りに歩く
昨日の冬型が少しだけ形を残していた
振り返ると駒の小屋が雪に沈んでいた
どんより
最後の斜面を息を切らして登り詰めて、冬の会津駒の山頂。標識は隠れていてもここが東北の第三位地点。南側、いくつかの山並みを越えた先に第一位が猫耳を携えてどっしり立っている。夏より明らかに眺望がいい。
*7月上旬
燧ヶ岳と至仏山
平ヶ岳から越後三山方面は白色のレベルが一段高い
日光連山方面
Halo "Hello!"
頂上から北方へ少しトレースを追ってみる(中門岳へのルートかと最初誤解していた)
気持ちの良い空中散歩という様相だが、この稜線が中門岳に連れていってくれるわけではなさそうだということに気付き適当なところで引き返した
クリスマスツリー?
雪紋と燧ヶ岳
会津駒の頂上に戻って、これが正しい中門岳への稜線。雪庇があるのとトレースが途中で薄まっているので少し躊躇いつつも進んでいった。
守門岳の雪が薄汚れていたので、もう綺麗な雪は望めないのかと思っていた。蓋を開けてみるとどうだろう? 空がもっと青ければ良かったのはあるが、こちらはまだまだ白銀で美しかった。
結局正しい稜線を歩き始めたのに、途中で食事休憩を入れたら面倒になって中門岳は次回(?)に持ち越すこととした。早足のお兄さんに先に行ってもらう。
何度でも撮る、尾瀬のオシドリ夫婦
体力回復にはチリトマト+アップルティー
中門岳方面に行ったお兄さんがスタスタと帰ってきた
ここで犬が喧嘩でもしたのか?というまっさらな雪面に残ったお昼休憩の跡。腹ごしらえを済ませ、温泉目指して下山開始。
遠目に見てるとひやひやする
雪の丘にひとり
中門岳方面を振り返る。青空の面積も時に多くなった。いつか小屋泊で登りに来る機会があれば時間をかけて周遊しよう。
駒の小屋立ち寄り。まだまだ雪の下。
尾瀬夫妻を一瞥
どしどし歩きで一気に距離を稼ぐ。シリセードで滑り降りるのも楽しそう。
あっという間に下山口。
檜枝岐の道の駅の前にあるスキー場は大盛況だった。
温泉は燧の湯とも迷い、駒の湯をチョイス(駒に登ったことだし)。冬期は露天が閉鎖しているものの内湯でも十分気持ちよく、ずっと独り占めできたのも良かった。
道の駅きらら289に寄り道してわらじカツ丼。これでハーフサイズというから驚き。ぐるっと会津田島を経て、帰りはR121を直進し夕暮れには霧降高原を走って帰った。
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