守門岳


表紙画像: 大岳から見える袴岳方面の雪庇
守門岳山行記録。東洋で一番と名高い雪庇をずっと見たくて、晴天の週末を探しておりました。3月中旬は午後にもなると暑く、雪庇も最盛期に比べれば小さくなってしまっているんだろうなという気がした。

土曜の未明に登り始め。次第に空が白んでくるが真東方向に山頂があり太陽そのものはなかなか見えてこない。

冬の守門岳は保久礼までが長い。序盤の林道(?)歩きは苦しいが、30分も歩けば背面の景色が開けてくる。

保久礼避難小屋の上の方だけ…

キビタキ避難小屋は完全に埋まっており使用不可能

キビタキ避難小屋の先から山頂方向へ展望が開け始める。登り一辺倒。朝の早いうちはまだ空気もひやりとしており、薄目の装備になって闊歩するのに丁度良かった。

ようやく陽の光

そして見える大岳と袴岳への稜線

先行の2人組はご来光登山?

影が伸びて面白い

大岳山頂へ到着。無雪期には鐘のようなものがあるらしいが、一様な雪面でどのあたりにあるのか皆目見当がつかなかった。最高峰の袴岳へ稜線が続き、雪庇の様もよく分かる。

少しべたべたした、シナモンがかかったお菓子みたい

小出、長岡方面。南西方向の春霞が強く、海側も少しそれに侵されているようだった。長岡市街まで出れば平地の雪はもうそんなに残っていなかった印象だが、山の上から見ると低山の斜面上などにまだまだ雪が残っているのがよく分かって、全体的なパノラマは冬の様相が依然強い。

午後遅くから低気圧襲来で天候変化の予報があり、午前中一杯で登山口に戻るのを一つの目安としていた。雪庇を見るのが目的だったので大岳で帰っても良いと思っていたが、せっかくだし袴岳まで歩くことにした。朝早いこともあってかトレースはあまり目立っていない。

青雲岳(大岳と袴岳の中間)へ

青雲岳を過ぎて、袴岳へ
左手に見えているのは鳥帽子山のピーク。

袴岳に到着。冬に保久礼側から歩くと逆U字に遠回りすることになってしまう。

大岳方面を見返す。あちら側の雪庇もなかなか。

拡大。人がぱらぱらと見える。

鳥帽子山方面へリッジが続いているものの、完全なバリエーションルートとなるので一般登山者はここまで。少し霞がかった中、右手にはしっかり浅草岳が見えた。(浅草岳と守門岳は姉妹のイメージ)

越後三山方面。霞が強い。

飯豊連峰。霞のせいで宙に浮かんでいるよう。

大白川コースを歩く登山者がぽつんと見えた。

大岳へ戻る。冬の終わりが近づくに連れ規模は小さくなってきたのだろうが、それでも他の山でも見たことのない雪の断面・積まれ方をしていて、実は今立っているこの場所も支えのない雪庇上なのではないか…と不安になる。

大岳への最後の登り返しがそれなりに苦しい。ピッケルがあった方が良い。

これから袴岳を目指す人々

先行して大岳へ戻る人

大岳に戻って、粟ヶ岳方面。入塩川コースを歩く登山者が一人。

チーズカレー麺+アップルティー


晴天の週末だけあり、午前も時間が進めば続々と人が登ってきた。

低気圧の心配もあり早々に下山。登山者はとても多い。週末でも静かな山行を、ということであれば早出かつ袴岳方面まで歩くのがよいだろう。多くの人が大岳で折り返す。

ぐんぐんと下界が近づく

30分程で保久礼に帰ってきてしまった。

早朝には気付かなかった、ダイナミックな折れ方をした木があった。どうしてあんな風に折れたんだろう?

夏場は車道となっている区間もまだ厚い雪に覆われていて、橋も手すりごと雪の下。保久礼手前くらいから暑さを感じ、すぐに雪解けとなるのだろうなとも感じた。

県道の最終除雪地点が暫定の駐車場と化している。場所は県道347号と二口方面への分岐の少し手前。ここまでは凍結、積雪ともなく快調だった。これからの時期は法面からの雪崩が怖い。

バイクは自分だけ。でもR290まで下りればライダーもそれなりに見かけた。花粉だけは憎いけども、この時期のツーリングは山の残雪と平地の桜が見られてとても良いもの。

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