今頃は真っ白なんだろう。紅葉の頃に朝日連峰を歩いてきた。つくづく1泊2日で歩くべき場所ではない。朝日、実はここだけは今年は絶対に行かないと思っていた。この週は金曜まで平ヶ岳方面に狙いをつけていたものの予報がすぐれず、より北に、より日本海沿いに行くほど晴れやすそうとのことで飯豊と迷って急遽こちらにした。頑張って少しの残業で切り上げブックセンターに地図を買いに行き、帰りの舎人ライナーでルートを思案。飯豊に行くには金曜午後の半休が欲しい。(取れるとでも?)
・日付
2020/10/17-18(前夜泊@郡山市内)
・ルート
日暮沢登山口→竜門山→竜門小屋→竜門山→西朝日岳→大朝日岳→小朝日岳→日暮沢登山口
(東京→郡山 / 郡山→村田→寒河江→朝日連峰 / 朝日連峰→鶴岡→村上→新潟→東京)
・天気
ガス(10/17)
晴れ(10/18)
・持ち物
シュラフ、マット、水1.5リットル、カップラーメン(シーフード、カレー)
・時系列
1025 日暮沢登山口
1130 ゴロビツの水場
1215 清太岩山
1315 竜門山
1330 竜門小屋
0500 竜門小屋
0530頃 竜門山
0625 西朝日岳
0740 大朝日小屋
0750 大朝日岳
0835 銀玉水
0930 小朝日岳
1240 日暮沢登山口
・メモ
日帰り登山者も少なくない。ピークハントには日帰りもいけそうだけど連峰だし稜線を歩きたい。大朝日小屋は混むと読んだのもあって竜門周り。で、竜門小屋もほぼ満員。13時過ぎの到着時は3名程度だった。その後に団体やらが来て結局30名弱。実に賑やかな夕から夜であった。(私は関与しなかった)
終業後に向かうにはちょっと苦しい郡山。9月の連休に続いて連続での活用。東北方面は前泊拠点に乏しい。(個室付きの快活クラブは栃木県内には無い) 上河内で給油すれば丁度たどり着ける距離感を覚えてしまった。
翌朝は未明から走らせて麓を目指す。東北路は10月中旬にもなれば寒い。寒河江SAにちょうど8時の開店頃に着き温かい芋煮を食べる。沁みる…
土曜は好天とは言い難く、稜線の景色はあまり冴えなかった。樹林帯は上の方で程良く紅葉が進んでおり目を奪われながら歩いた。
落葉はたぶんどんどん腐っていく途中なのだろうがこれはこれで良い
紅い!
ある程度登りつめると連峰の容貌が見えてくる。ガスはたまに晴れた。右手奥方の稜線上に竜門小屋があり、意外にまだ距離があるものだなと思わせられる。
紅葉の山肌をたっぷり見たければ朝日鉱泉、古寺鉱泉など日帰り向きのルートでなく、竜門山の尾根を歩く方がいいかもしれない
粗末な飯。竜門小屋は比較的に新しめの小屋で、水洗のトイレも2基備えている。だがシーズン後だからか使えなくなっていた。(非水洗のは使える) 小屋泊は協力金1,500円。
夕刻から晴れ始めて、日本海へ沈むオレンジの太陽
ちらちらと漁船の灯りが浮かぶのも見えた
かすかにガスが立ったり流れたりする翌朝。小屋が再び賑やかになる気配を感じ日の出少し前にそそくさと発つ。
開放的な尾根歩き。日の出のタイミングでちょうど東側へガスが出てきてしまい困った
以東岳、寒江山と続いてくる稜線。こうして見ると長く、結構蛇行している。モルゲンロートのときは草紅葉始まった山肌の暖色系が強まってきれい
遠く、平べったい三角錐のような山が月山。5月には向こう側からこちらを覗いて、残雪の多いのに感銘を受けた
飯豊方面もよく晴れている。磐梯山の猫耳のような形も判りやすい。
西朝日岳を下りていく、その先に見える鋭鋒が大朝日岳。この辺りから見る大朝日岳が一番尖っていて主峰という感じが強い
黄金色の山肌
西朝日岳を振り返る
朝早かったのもあるだろうが、思いの外稜線を歩く登山者は少なかった。大朝日のピークハントを狙う人が多いのだろうか? それはちょっと勿体ない。(以東岳方面を歩いていない自分も大概ではある)
連峰の東面の半分くらいが見えている
大朝日岳山頂から南西方向の眺め。連峰から少し離れた域には雲海がびっしりと出ていた。磐梯、吾妻、飯豊、蔵王、月山は見えた。鳥海山は雲の向こう。ヤマテン予報通りに雲がちらほらと走っていて快晴という感じとは少し遠い。でも今シーズンの朝日では唯一、かつ一番紅葉のきれいな週末だったろう。
大朝日岳のすぐ下にある大朝日小屋。今回は混んでいると読んで避けた。竜門小屋と見た目の大きさは大して変わらなそうであった。
下山途中からどうしても脂っこいものを食べたくなり鶴岡でin。地方の空いているマクドナルドは落ち着けるので好きだ。
秋の日はつるべ落とし。海側へ出て南下を始める
笹川流れ手前の寒川バス停で日没を見届けることにした。寒川バス停は存在しないアニメ聖地っぽい。夕刻の海辺にはこの時期もう誰も下りていない
笹川流れを走る頃にはトワイライト。村上から日東道、関越道で繋いで夜通し走って何とか帰宅。月曜出勤に歯を食いしばる。紅葉時期が高速道路は一番混む。塩沢石打で55km渋滞の報を見たときは目を疑ったが、走っているうちに解消されてきて助かった。
以上
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