白毛門 (撤退)

残雪シーズンはもうダメかも分からんね。野反湖開通・白砂山と笹ヶ峰開通・妙高火打縦走は残念ながら諦める方向で受け入れつつある。5月に行けるようになっているのかも分からない。
月始め(緊急事態宣言前)にしれっと雪山に敗退してきた記録をまとめておく。山に行って一つもピークを踏めず撤退することになったのは初めての体験だった。

写真はないけどいつも通りCRFで山麓まで。白毛門駐車場は数台止まっていた。埼玉県のナンバーが多い。初めは朝日岳まで行ってやると息巻いていた。

序盤から苦しい登りが続く。しばらくは雪はない。

ある程度登ると雪面になる。先々月の金峰山のように下層は固めの氷雪、その上に新雪っぽい雪が重なっている状態で、何も履かないと少々怖い。ずっと斜面が続くのでうまいタイミングを見つけられず、木の影でハラハラしながらアイゼンを履く。

途中から雪雲に近くなり、視界の悪さと風雪を見て朝日岳まで行くのは無理だと悟った。せめてもっとも手前の白毛門は踏んで帰ろうとプランを変える。稜線上の歩き道はずっと踏まれているのでそう簡単には全貌は消されず、薄い道標にはなる。ただ、その日の先行者のトレースは消えてしまっている。折り返しの登山者の情報で前に2人来ていることを知るが、跡は全く見て取れなかった。

白毛門のピーク数百メートル手前にある直登は、広い雪原をそのまま斜面に起こしたようだ。ルートを誤って60度はあろうかという斜面に入ってしまったときは心底恐ろしかった。下りるに下りれず、その先に進むこともできず、ただ突き刺したピッケルにしがみついて数分思案する時間は恥ずかしいものだった。所詮、一人では好天下でなければ冬山を登る技量も経験もない。

斜面は横歩きで何とか脱し、正しいルートも判った。だが風は強まり、まさに吹雪の様相を呈し始め、大人しく引き返すことにした。雪原の斜面をゆっくり下りていたら先行の2人が帰ってきた。ドシドシと勢いよく踵から落とす歩き方はとても安定していて、見様見真似で試した。

上は悪化の一途を辿る空模様だったが、下りてくると青空が見えてきた。谷川岳ロープウェイの天神平は見事に晴天下にある。だが山頂方向は依然雲の中にあり、上越国境の天気の難しさを改めて感じる。この辺りの山で文句なしの晴天となったのは秋の武尊山だけだろうか。谷川、苗場、仙ノ倉、そして今度の白毛門と、上手くいかないことが多い。ついに今回は一つの山頂にも立てなかった。

駐車場を発ち、久しぶりに四万湖のダムを見たくなって中之条方面に走る。ダム湖の周りは土日の一般車進入が規制されており、また想像の何倍も混雑していて萎えて何も見ずに帰ってきてしまった。コロナ騒ぎの中でも家族やら集団で行動する人が予想以上に多い。

緊急事態宣言の後、仕事は完全在宅勤務となった。在宅もそんなに劇的にいいものではない。土日と平日が悪い意味で溶け合ってくる感覚がある。これが常態になるなら、やはり仕事部屋と生活空間が完全に分けられた間取りでないと上手くいきそうにない。 


榛名山(掃部ヶ岳)☑
赤城山(地蔵岳)☑
金峰山☑
北横岳(北八ヶ岳)☑
赤城山(黒檜山)✗
那須岳☑
磐梯山☑
荒島岳✗
朝日岳✗→白毛門✗
白砂山✗?
火打山・妙高山✗?
岩手山・秋田駒ヶ岳
守門岳・浅草岳
鳳凰山
平ヶ岳
空木岳・木曽駒ヶ岳
聖岳・赤石岳・荒川岳
白山・薬師岳
飯豊山
小蓮華岳・白馬岳
甲斐駒ヶ岳・仙丈ヶ岳
谷川岳・万太郎山
瑞牆山・金峰山(?)
塩見岳
丹沢
両神山



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