恵那山

中部北陸の紅葉探訪ツーリング最終日は恵那山登山。何となく個人的な縛りで学生のうちは日本アルプスを敬遠しようと考えていたものの(その割には立山に登りかけたけど)、実は恵那山は中央アルプスの南端。しかし木曽駒やら高山が並ぶ連峰からは少し外れているうえ、間に中央道のトンネルが走っているので何となく“孤高”って感じがしてカッコイイ。というわけで単独峰のつもりで登山。


小学校スタイルのゲストハウスから望む朝の恵那山。秋らしい高い空。ここまで4日は秋というよりは晩夏の空だったので、ようやく出会えた秋晴れに高まる。


グネグネの林道を登って神坂峠へ


いい色付き具合。


8時半過ぎに神坂峠に到着して、いそいそ準備して登り始める。山そのものについては色々調べてたものの、登山に関する部分はほとんど予備知識なしで、果たして所要時間がどれだけなのかも分からないまま入山。いきなり視界が開けて、恵那山がものすっごい遠くに見えたときは軽くショック…いい景色だったけど。




紅葉を浴びながらハイキング気分で歩いてく。結構見頃なタイミングだった。途中にあった看板で神坂峠コースだと片道標準3時間半程だと知る。結構本格的な山だなぁ…アルプスだし当たり前かぁ…とか思いながら、当日中に京都に帰れるのか不安が過る。


いくつか登山コースがある中で、神坂峠コースが一番見晴らしがいい(らしい)。見晴らしがいい分、全然恵那山に近づいていないのもよく感じられてしまって、登りはなかなか辛め。


いくつか小さな山を越えて稜線を目指していく…そのうちでもっとも大きな大判山からの眺め。ここまで1時間強、結構歩いた気がしながらもまだまだ恵那山は遠い。


中津川の市街がよく見える。


山の中を豪快に突き進んでく中央道がよく観察できて楽しい。


何とか2時間ちょいで山頂避難小屋に到着。大判山を越えたあと、稜線に行くまでの登りが凄まじく、ちょうど雄阿寒岳の5合目までを思い出した。しかしそこを越えれば稜線上をてくてく歩くだけの簡単なお仕事。


避難小屋からもう200メートルほど歩いて、山頂に到着。恵那山という名前、胞山という別表記は、天照大神がここで生まれたことに由来している。神が生まれた山…そういう背景もあって何となく登りたかった。もう少し詳しく…「古くは胞山、胞衣山とも書かれ、また角度により船を伏せたように見える事から舟覆伏山 (ふなふせやま) などとも呼ばれた。吉蘇志略で『天照大神がここで降誕され、その胞衣(えな)がこの山に埋められた』と記載されており、これが山名の由来とされている。」Wikipediaさんから。


ちなみに山頂からの眺望は皆無。針葉樹に遮られている。


一応こんな展望台もあるんだけど…登っても別に何も見えない。八幡平みたいな感じ。もちろん山頂からの展望があんまりなのは知った上で登っていて、疲労度とかを考えると今まで一番ドМ度が高いというか、山そのものに引力があった登山だったなぁと思う。


山頂直下に恵那神社奥宮があり、しっかり下山と帰路の安全をお祈り…。



一番眺めがいいと言われている避難小屋後ろの岩場に登ってみたものの…


ちょうどいいタイミング・方角にガスが拡がり始めてしまって結局何も見えず…晴れていたら南アルプスや富士山がよく見えるらしい。


稜線と大判山を繋ぐ傾斜は登りより下りの方が危険。1回転んだ。



曇りのち晴れの予報のはずが…全くの真逆で、帰る頃には山頂部がすっかりガスの中に。ギリギリ晴れているタイミングで登れて良かった。往復5時間強という所要時分。疲労度的には利尻岳・羅臼岳が近いかなぁ。帰りは春日井までR19で頑張って(本当に頑張った!)、春日井から東名・名神でピューっと京都まで。ぼんぼり祭りのお陰か、天気に恵まれ恵まれ…楽しい秋旅だった。次は四国になるか山陰になるか…計画中。


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