R31 熊だけはダメ!

31日目。今日は羅臼岳登山。


羅臼から先の連山が曇ってるよぉ


岩尾別には05:15頃到着 鈴を装着したりお水を装填したりして準備


木下小屋の案内の方がめちゃくちゃ岸誠二っぽっかった(楽しそうな方だった) 熊スプレーは果たして必要なのか問題に懇切丁寧にお答えくださり、「持ってても、すぐに発射できることなんて稀だよね」の一言(と、「1000円あったら(スプレーのレンタル料が1000円なのだ)何かウマイもん食いなよ」)で、スプレーは借りないことを決断 そもそも今年は岩尾別ルートにはヒグマはほとんど出没していないらしい


05:30登山開始


オホーツク海寄りは素晴らしい青空なのに山の上の方はどーんと雲の中


06:24弥三吉水 ここまで1時間で来たいなぁと思っていたので無事達成


06:47仙人坂


06:57銀冷水


07:06大沢入口 ここから沢沿いに岩を登っていく軽クライミングに突入 事前に調べていた感じでは、夏の早いうちはここが雪渓になってるとのことだったけど、幸いほとんど溶けていた


見上げてもなかなか終わりが見えてこないへヴィーな区間


ほんの一部だけ雪渓が残っていた ただルート外なので何ら問題はなし(大沢が雪渓に覆われるときはアイゼンが必須になるのかな 結構傾斜も厳しそうなので、山開き直後とかは大変かも)


上からはオホーツク海と知床の森林が一望できて、ちょっとしたご褒美みたいな感じ


07:26羅臼平 ここまで2時間を目標にしていたので、これも無事達成 大沢も大変だったけど、ここからが正念場 もう一踏ん張り!



ヒグマが食べ物の匂いに釣られないように、野営するときなどに食料品を閉まっておくフードロッカー 開けてみようと思ったけどよく分からなかったので開けられなかった これはヒグマにも開けられまい


大沢の上の辺りからガスってきてしまい、羅臼平から先もホワイトニングな視界



羅臼平から先の岩登りが最後の難関、ガスで視界不良になってることもあり「あれ…どっちに進むの…」と迷いかけることもあった 白山と鳥海山での経験をもとにゆっくり冷静に上へ


08:00山頂 最北東の百名山、羅臼岳 その標高は1661メートル


うーん、残念ながらガスのせいでここも展望は無し 利尻、礼文、羅臼とこれで北海道の山は3連敗になってしまった 晴れてるのが下界から明らかだった斜里岳が外的要因で撤退不可避だったのも、ここまでくると何かの因果を感じる… まだ雌雄阿寒岳やらニセコアンヌプリとか登りたいんだけどな…


山頂独り占めだったので、クッソ寒かったけど歯を食い縛りながらここで朝食


強風に吹かれてガスが舞い上がり、その度に何か下方に見えそうな気がしてくるものの…結局全く視界は晴れず 寒いので15分後くらいには下山を開始した



羅臼平の手前辺りまで下りてきたところで突然晴れてきたんですけど!!!もう戻る気力残ってないんですけど!!!


晴れたお陰で国後島がよーく見えた 少し角度を変えると、羅臼の港も綺麗に確認できた


実際山頂が晴れてたら再クライミングで登り直すことも考えたけど…晴れたのは羅臼平付近のみだったのでキッパリ諦めて下山を続けることにした


羅臼平を挟んで羅臼岳と反対側にある三ツ峰もまた美しい岩山で、ガスが晴れた隙に写真を撮る


日が高くなったお陰で海の色が際立ち、大沢の下り眺望がまたとんでもなく良い


急なようにも見えるけど、実際ここはそれほど苦にならないクライミング ガイドロープもあるので迷うこともない ただ、見通しが利く分、「遠くにヒグマがいるのが見えて、ソイツがルート上から全然動いてくれないから進めない!」なんてことも発生するのだとか



羅臼岳登山をすれば知床五湖が無料で見られます 駐車料金も不要です



世界一のクマ密集地帯、初めはマジでここで死ぬんじゃないか…?とか思ってたけど、終わってみれば彼らの足跡や糞さえも目にすることはなく、他の山と変わらないフツーの登山でした やっぱり下山の方が少しだけ時間がかかって、ちょうど11時頃木下小屋に到着 (コースタイムをまとめると: 木下小屋 → (2時間30分) → 羅臼岳山頂 → (2時間45分) → 木下小屋)


連日の知床峠から羅臼岳を…って山頂晴れてるじゃないですかやだー!


昨日は峠まででピストンしたけど、今日は羅臼方面へ下りていく ウトロ側は軽快なカーブが楽しいけど、羅臼側は割と急なカーブも多いので慎重に


羅臼温泉でひとっ風呂浴びて、R334からバトンタッチしたR335で標津方面へ 国後島がよく見える海沿いの道



ああこれは北海道だわ と言いたくなる写真が撮れた 雲一つない青空が好きだけど、うわぁ良いの撮れたなぁってなる写真には、雲が不可欠 かも


北19号線


公式バイク乗りの聖地




開陽台からのパノラマ3連発!


見下ろすと大勢の牛さんたち


納沙布岬から国後島方面の眺めが一番何もない感じがして好き


雲の合間から光が降り注いでいた


今日はそのまま開陽台にてキャンプする


あぁ…いいっすね…

景色は残念だったもののこれで四天王3座目も難なくクリア。ヒグマに出会うこともなく、生きて今夜を迎えられてるのだから上出来でしょう 残る四天王は北上山地最高峰の早池峰…とはいえ、多分ここが一番ラクなんだよなぁ… しっかし北海道の山は全然晴れてくれないねぇ と自暴自棄になってるので、阿寒岳たちも天気で照準合わせず、スケジュール優先で行ってしまおうかな… 昨日に続いて、驚くことに「暑い」という感情が芽生えた北の大地、ついついアイスを2回も食べてしまった


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