R6 ワインディングが止まらない

6日目(7/26)。


4時頃に起床 海に面した姫崎のキャンプ場から丁度朝焼けの空が見えた


段々と空が焼けるように明るくなっていく


のんびり朝焼けを見ていたかったけど、フェリーが5時半に出港してしまうので大慌てで荷造りし、両津港へ向かう それでもミラー越しに太陽が昇ってきたのが見えて、思わず足を止めてしまった


ここも最後にもう一度、見納めのために寄る…姫崎と両津の間にあって良かった


なんとか滑り込みで両津港に到着 往路の手続きをする際に復路の分も精算していたので、港到着から乗船まで流れるように事が進んだ


昇ったばかりの太陽の光を浴びながら、佐渡汽船おけさ丸は新潟港を目指して出港


たくさん(当社比)歩いた大佐渡山脈、金北山に別れを告げ、


ほんの数時間前までその足元で眠りについていた姫崎の灯台にも別れを告げる 2泊3日の佐渡島の旅が終わる


朝イチ、佐渡島発のフェリーは航送車両も乗客も少ない 車両甲板はがらーんと少し寂しい でもこういうフェリーも何だかアンバランスで独特な雰囲気があって好き


本土、暑い お昼時に近付いてきたからだろうか… ローカル色満点とツーリングマップルで絶賛のR290、R252を走破し、小出方面を目指す とにかく新潟県の広さを感じるルート やたら長い距離を走ってるように感じた


休憩も兼ねて、何となく只見線の上条駅に立ち寄った



ローカル駅感が100点満点中2兆点を叩き出している駅(只見線の駅は大抵そうなってる説)


こうしてみると六十里越え後の只見まで意外と駅数が少ない 入広瀬の次、シールで覆われている駅は…また後日言及予定


昼前に何とか小出市街に到達 小出からは日本屈指の山岳ルートであるR352に攻め入る


山肌を切り裂くように伸びる線がR352の軌跡 山肌をトレースするので、当然ぐわんぐわんのワインディングが止まらないし、道は狭いし、吠えて、狂って、絶叫して


おにぎりが潰れかけてるヨ たぶん犯人は雪 この辺りは大変な豪雪地帯で、6月中下旬まで通行止めが解除されないとか


越後三山の一つ、越後駒ヶ岳を眺めながら枝折峠を目指していく



小出を発ってから2時間弱もかけて、ようやく枝折峠に到着 ここが越後駒ヶ岳の登山口になっている 山頂には若干雲がかかっているようではあったけど、たくさんの登山客の車が停まっていた


これも越後三山の一つ、中ノ岳(だと思う) 越後駒ヶ岳同様、こちらもまだところどころ雪渓が残っている



銀山平まで降りると一気に標高が落ちたのを感じる ここからは越後三山を全部見渡せて、他の2つと少し離れた位置に中ノ岳、越後駒ヶ岳と八海山は前後に並んで、という感じ


銀山平のかもしか荘はゴツゴツした荒沢岳を正面に控えるロケーション 思わず目を引く


止まらないワインディングはまだまだ続く… 枝折峠はR352の旅路の4分の1くらいに過ぎない 新潟県と福島県の県境が近づくにつれ、沢を横切る洗い越しも増えてきた


奥に見えるのは…あれは…平ヶ岳…だろうか…たぶん違う…


ワインディングに神経は使うけど、碧々した奥只見湖をはじめ、周りの風景の癒しパワーが相殺してくれる


この辺りは大体どこも圏外なので、何かあって動けなくなったらほぼゲームセットなドキドキ感が常に付きまとう けど、ドコモに限っては一部通じる区間もあって、お待たせしました!!!と言わんばかりに丁寧に告知してくれる


やドN1(ユーザー並感


奥只見湖を過ぎた先、R352は今度は新潟と福島の県境に沿って進んでいく 新潟県デケーよ…と流石に飽きながらも、少しずつ迫ってくる燧ヶ岳の影に脱・新潟のかほりもしてきた



平ヶ岳の登山口もR352沿いに


往復11時間…平ヶ岳半端ない… "軽装で"っていうのが引っ掛かるけど 技術は要らないけど体力は必要な富士山タイプの山なのだろうか


長かった新潟県魚沼市にようやくお別れを告げ、いよいよこの旅最初の東北地方、福島県は檜枝岐村へ突入


いい自然だ…


このおにぎりは腐りかけてるヨ…


小出市街からずっと道路脇の標識にあった[尾瀬 ○km]が全然縮まらなくて、終わりなき迷宮に飲み込まれた気がしてたけど、ようやく尾瀬沼散策ベースの御池駐車場に着いて安堵 尾瀬沼方面のr1に進む場合はここに車を停め、シャトルバスで沼山峠へ


シャトルバスの往復運賃も決して安くないし、四輪は駐車場代も結構するみたいで、尾瀬は財布に厳しいなあと思ってたらバイクは駐車無料だった


遠い昔に一度だけ家族旅行でやった尾瀬沼散策をもう一回やってもよかったし、何なら燧ヶ岳も登りたかったけど、今回は優先順位的に断念 R352をそのまま南会津方面へ抜けていく


こういうシンプルな風景が一番走ってて楽しい



R352を会津田島方面に進んで、R121とぶつかったところで日光方面へちょっとだけ寄り道 山王トンネルから義務のように栃木県内に足を踏み入れる それにしてもここの三段おにぎりはいつ見ても戦闘力が高い…R121 R352 R400って



栃木県に入った証拠写真を撮ったら、今度はR289で南郷へ 言葉など要らない最高の農村風景がそこにはある 夕方になっても南会津はうだるような暑さが残っていた



伊南川のひたすら綺麗な流れと、南会津の低い山々と、ほとんど雲のない真っ青な夕方の空 命のゲージがみるみる復活していくのを感じた 山の向こうに太陽が落ちてしまえば、気温もぐっと下がる


あ、あれは…おそらく東北第3の高峰…会津駒ヶ岳のシルエット…


本日は国道から見て伊南川の対岸にある久川ふれあいキャンプ場にて野営 何とこの旅最初の有料キャンプ場…でもまあ、公式の場所でテントを張るのはやっぱり後ろめたさが無くていい それに1000円も2000円も出すのはアホらしいけど、今回は500円と(こんな貧乏性でも)ギリ払えるラインだったし…

早朝に離島を立ち、尾瀬回りでの峠越えでついにみちのく入り 当初の計画表を見ると南会津の先、只見まで行きたかったみたいだけど、僅かに時間が足りなかった R352にあんなに時間を吸いとられたのが想定外だったかなあ とは言え、走れた道と見えた景色には(相変わらずの好天のお陰もあって)満足しかしておらず、このまま1週間オール晴天にリーチをかけて7日目へ…只見から六十里越え、磐梯山周辺を経由して会津若松へ向かう予定だったけど…果たしてどうなったのだろうか…(確定済)


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