11日目(7/31)。

八森山での設営画像は撮り忘れてた 東の空に残る月がきれいな朝4時過ぎ


遊佐側から鳥海ブルーラインを一気に駆け上がる 雲一つない晴天で、米どころ庄内平野を綺麗に見渡せた

途中から秋田県に入る バイクでは初めての北東北

鉾立の駐車場には6時半頃到着 ここが鳥海山登山の出発地(登山口は各方位にあるけど、ここがもっとも一般的みたい)

展望のいい駐車場は登山口から少し遠かったので、結局もうちょい上のところに停めた

こんなところにカツラが落ちていた

駐車場からも鳥海山の山頂がよく見える 山の神が早く登りなさいと言っているような絶好の登山日和に感謝

登山口直下にて登山届を提出し、06:45に鳥海山山頂(新山 標高2236メートル)を目指して出発 これがこの冒険の最初の四天王(残るは利尻、羅臼、早池峰)

最初からぐんぐん高度を上げていく あっという間に駐車場は遥か遠くへ

多くの山で見るような林間の登山道は鳥海山鉾立ルートにはほとんどなく、遮蔽物の高さがないため日中は太陽光がよく当たる…なけなしの日陰を頼りに前進

↔

07:30、賽の河原に到着 ここまで約2キロ

道が開けているので暑いのは暑いけれども、展望もいい 流石に東北の2000メートル級だけあって、この暑い中でもまだ雪渓は多く残っていた

ひたすら登っていく 実際に歩いていると画像ほどには傾斜は感じず、この辺りはそれほど疲れも残らない

雲海の上に山塊が浮かんでるみたいでとても良い

大平(鳥海ブルーライン山形側の登山口)方面への分岐は07:50頃通過

そのすぐ上が御浜の休憩所 ここまで約3.4キロ それをほぼ1時間で…と考えるとなかなかの好ペース

山価格なり…!

御浜を越えると眼下に現れる鳥海湖 空の青を映す神秘的な湖面と雪渓の白、山肌の緑…吸いこまれるような美しい眺め

山頂はまだまだ遠い(御浜から山頂までは4キロ…まだ半分にも達していなかった)

↖

進むごとに鳥海湖の見える角度が変わっていく

山頂方向がよく見える御田ヶ原 ここには8時過ぎに着いた

山頂まだまだやんけ…と少し打ちのめされそうになる

どこかずーっと遠くの空の彼方まで道が続いていきそう な気がしてくる眺め 気の遠くなるような眺め でも感動して気合いを入れ直させてくれる眺め

この写真が本当に好き 下の方にいるおっちゃんがめちゃくちゃいい感じでフレームインしてた(この後ちょっとだけお喋りしたけど、めちゃくちゃいい人だった)

植生とか全然分からないけど、雲海の上にたくさんの花が咲いている風景は普通に素敵で、これが天上の楽園かぁと感動した

七五三掛(しめかけ)は08:24に通過

ああいい天気…いい眺め…

七五三掛の少し先で外輪山ルートと千蛇谷ルートが分岐 「ヤバい どっちだ?!」と焦ってスマホを開いたらバリ3で電波が入った "新山へ行くのでもあえて外輪山ルートで行くのがおすすめ"みたいな記述を発見し、あっこれは本質情報だと思って即決で右へ(というかある程度の本格登山なら山と高原地図は買っておくべきだよなぁ…反省)

新山と千蛇谷の迫力ある展望が好きなだけ見られる

08:54文殊岳登頂 これが(おそらく)最初の外輪山

御浜はもう遥か彼方に

09:17伏拝岳登頂 外輪山どうしの間も急な岩登りの箇所や見るからにアブなそうな階段を越えていく箇所があったりして、なかなか時間を要する

御室の向こうに聳える新山

めちゃくちゃ雲海 この上でお昼寝したい

09:31行者岳登頂 この辺りから「あれ…新山はどこから登るの…」と淡い疑問を感じ始める

行者岳には危険箇所アリ

越えてきた外輪山を見遣る これはこれで達成感を覚える眺め

新山はどこから登るんだ問題に悩んでいたら、山がおせーよと怒り始めたのか山頂がガスってきてしまった

外輪山を踏破してるうちに御室(新山山頂直下にある休憩地)から遠ざかっていた

おっかしいなーとうろうろしてるうちに「鳥海山 山頂 0.1km →」の標識を見つけて度肝を抜かれる

うせやろ…の思いと共にもう一度登ったら、どうやら最後の外輪山である七高山が三角点の置かれる鳥海山山頂だった模様(初見時は「まーた外輪山かよ こちとら早く新山行きたいんじゃ」と完全スルーしていた…バカ…)

【悲報】新山へのルート、存在せず

幸い電波だけはMAXで入ったので、ポチポチ検索しながらここでランチタイムにした

行者岳にて新山への案内標識を発見

えぇ…これ下りるの…

下りられた

目指す新山の頂きはまだまだ遠く…

入山から4時間(七高山でのヤサグレ休憩なども込み)、ついに標高2236メートルの頂を踏みしめる 東北地方第二の高峰…と言っても最高峰燧ヶ岳が尾瀬にあって半分関東の山みたいな感じがしてるのを踏まえると、実質的にはココが東北のナンバーワン! ー2位じゃダメなんですか?ー2位じゃないんです実質1位なんですぅ!

外輪山上でもたついたせいか山頂は若干ガスり気味だった


ときどきガスが晴れてくれると、この神秘的なロックタワーの向こうに日本海の大眺望と、遠く男鹿半島の姿さえも見えてくる

山頂で「向こうの方が高くないですか?」と議論が勃発した第二新山(仮)をカッコいいおっちゃんが単独制覇してた

うっすらと見えるのが男鹿半島(たぶん)

こんな「赤ん坊が適当に積み重ねてみました」みたいな岩まみれの山頂はいったいどうやって出来たんだろうと思いを馳せる 雄大な山岳地形がその岩々の遥か向こうにほんの小さく見える感動にも胸をときめかせる

山頂はそれほどスペースが広いわけでもない(ロックタワーな山頂なので当然)ので、15分ほど滞在した後11時頃には早くも降り始めた 御室の売店は納得の山頂価格…でも登り終えた後のご褒美に冷えたコーラを…と考えると500円でも飲みたくなっちゃうから危ない 何とかこらえてファミマのPBウォーターで我慢する

帰りは御室から千蛇谷ルートで

外輪山から見下ろしていたあのド迫力の谷の中を突っ切っていく これもまたワイルドな道のり


雪渓は確かに冷気を放ってくれていて、近くを通ると暑い日差しを和らげてくれるので嬉しい


上から見る良さ、下から見る良さ、どちらもあった 外輪山ルートと千蛇谷ルートを往復で変えたのは(途中迷いかけたけど)名采配

千蛇谷ルートでは一箇所だけ雪渓を越えるポイントがある けど横断区間は非常に短い(その上快晴だったし)ので白山の時みたいに迷うこともなくあっさり通過

雪渓部分から山頂方面を見る

ここでちょうど山頂にガスがまとわりついてしまったのは不運だった もう数十分待てば綺麗に晴れてくれてたんだけど…せっかちなので既に諦めて出発していた

特に難所もなく、なんで外輪山ルートがおすすめなんだろう?と思いながら七五三掛の先の合流地点へ帰って来た

せっせと下山の足を動かし続け、御田ヶ原でもう一度山頂を眺める それにしても本当によく晴れた一日だった 午後から曇るかも…と聞いていたけど、16時くらいまで山体ほぼ全部が晴れ続けていた

すれ違いのおっちゃんに「この水、んまいねぇ~」と声をかけられ、不安だったけど飲んでみた 水の味とかは全く分からない(軟水とか硬水とかも分からない)、「冷たい」=「美味しい」というシンプルな人間なんだけど、その方式から言うとメチャウマな水だった

山頂着いたときより無事に下山できた時の方がテンション高い説はある

鉾立の駐車場にて軽めのご褒美とともに一服…それぞれ140円なり…山価格とまではいかないけど、300ミリ缶にしてはビミョーに高い

山頂が遠い 下山完遂は14時ちょうど頃で、下山には3時間を要したというコースタイム 休憩とかを省略して簡単にまとめると、鉾立駐車場―(3時間 文殊岳経由)―七高山―(30分)―新山―(3時間 御室経由)―鉾立駐車場 という感じ 歩行距離は16キロほど

さあビジホじゃ!と鳥海ブルーラインを秋田側へ抜けて下界へ 夏の写真にトンボが写り込んじゃうのはご愛敬

鳥海ブルーラインは秋田側の方が眺めは良さげ 鳥海山を眼前に真っ直ぐ突き進んでいくダイナミックな区間もある

麓に下りてきて一層、ああこれは母なる山だなぁと思わせられる 他の山々とは明らかに一線を画した存在感、風格、包容力…みたいなの(雑
怪我や大きなトラブルもなく無事に最初の四天王を突破できた喜びを胸に、酒田のビジホへチェックイン ほろよい2缶とうすしおチップスで細やかな宴を開き、死んだように眠りについたのだった…ここからはいよいよ日本海側を駆け上がっていく…はず。
八森山での設営画像は撮り忘れてた 東の空に残る月がきれいな朝4時過ぎ
遊佐側から鳥海ブルーラインを一気に駆け上がる 雲一つない晴天で、米どころ庄内平野を綺麗に見渡せた
途中から秋田県に入る バイクでは初めての北東北
鉾立の駐車場には6時半頃到着 ここが鳥海山登山の出発地(登山口は各方位にあるけど、ここがもっとも一般的みたい)
展望のいい駐車場は登山口から少し遠かったので、結局もうちょい上のところに停めた
こんなところにカツラが落ちていた
駐車場からも鳥海山の山頂がよく見える 山の神が早く登りなさいと言っているような絶好の登山日和に感謝
登山口直下にて登山届を提出し、06:45に鳥海山山頂(新山 標高2236メートル)を目指して出発 これがこの冒険の最初の四天王(残るは利尻、羅臼、早池峰)
最初からぐんぐん高度を上げていく あっという間に駐車場は遥か遠くへ
多くの山で見るような林間の登山道は鳥海山鉾立ルートにはほとんどなく、遮蔽物の高さがないため日中は太陽光がよく当たる…なけなしの日陰を頼りに前進
↔
07:30、賽の河原に到着 ここまで約2キロ
道が開けているので暑いのは暑いけれども、展望もいい 流石に東北の2000メートル級だけあって、この暑い中でもまだ雪渓は多く残っていた
ひたすら登っていく 実際に歩いていると画像ほどには傾斜は感じず、この辺りはそれほど疲れも残らない
雲海の上に山塊が浮かんでるみたいでとても良い
大平(鳥海ブルーライン山形側の登山口)方面への分岐は07:50頃通過
そのすぐ上が御浜の休憩所 ここまで約3.4キロ それをほぼ1時間で…と考えるとなかなかの好ペース
山価格なり…!
御浜を越えると眼下に現れる鳥海湖 空の青を映す神秘的な湖面と雪渓の白、山肌の緑…吸いこまれるような美しい眺め
山頂はまだまだ遠い(御浜から山頂までは4キロ…まだ半分にも達していなかった)
↖
進むごとに鳥海湖の見える角度が変わっていく
山頂方向がよく見える御田ヶ原 ここには8時過ぎに着いた
山頂まだまだやんけ…と少し打ちのめされそうになる
どこかずーっと遠くの空の彼方まで道が続いていきそう な気がしてくる眺め 気の遠くなるような眺め でも感動して気合いを入れ直させてくれる眺め
この写真が本当に好き 下の方にいるおっちゃんがめちゃくちゃいい感じでフレームインしてた(この後ちょっとだけお喋りしたけど、めちゃくちゃいい人だった)
植生とか全然分からないけど、雲海の上にたくさんの花が咲いている風景は普通に素敵で、これが天上の楽園かぁと感動した
七五三掛(しめかけ)は08:24に通過
ああいい天気…いい眺め…
七五三掛の少し先で外輪山ルートと千蛇谷ルートが分岐 「ヤバい どっちだ?!」と焦ってスマホを開いたらバリ3で電波が入った "新山へ行くのでもあえて外輪山ルートで行くのがおすすめ"みたいな記述を発見し、あっこれは本質情報だと思って即決で右へ(というかある程度の本格登山なら山と高原地図は買っておくべきだよなぁ…反省)
新山と千蛇谷の迫力ある展望が好きなだけ見られる
08:54文殊岳登頂 これが(おそらく)最初の外輪山
御浜はもう遥か彼方に
09:17伏拝岳登頂 外輪山どうしの間も急な岩登りの箇所や見るからにアブなそうな階段を越えていく箇所があったりして、なかなか時間を要する
御室の向こうに聳える新山
めちゃくちゃ雲海 この上でお昼寝したい
09:31行者岳登頂 この辺りから「あれ…新山はどこから登るの…」と淡い疑問を感じ始める
行者岳には危険箇所アリ
越えてきた外輪山を見遣る これはこれで達成感を覚える眺め
新山はどこから登るんだ問題に悩んでいたら、山がおせーよと怒り始めたのか山頂がガスってきてしまった
外輪山を踏破してるうちに御室(新山山頂直下にある休憩地)から遠ざかっていた
おっかしいなーとうろうろしてるうちに「鳥海山 山頂 0.1km →」の標識を見つけて度肝を抜かれる
うせやろ…の思いと共にもう一度登ったら、どうやら最後の外輪山である七高山が三角点の置かれる鳥海山山頂だった模様(初見時は「まーた外輪山かよ こちとら早く新山行きたいんじゃ」と完全スルーしていた…バカ…)
【悲報】新山へのルート、存在せず
幸い電波だけはMAXで入ったので、ポチポチ検索しながらここでランチタイムにした
行者岳にて新山への案内標識を発見
えぇ…これ下りるの…
下りられた
目指す新山の頂きはまだまだ遠く…
入山から4時間(七高山でのヤサグレ休憩なども込み)、ついに標高2236メートルの頂を踏みしめる 東北地方第二の高峰…と言っても最高峰燧ヶ岳が尾瀬にあって半分関東の山みたいな感じがしてるのを踏まえると、実質的にはココが東北のナンバーワン! ー2位じゃダメなんですか?ー2位じゃないんです実質1位なんですぅ!
外輪山上でもたついたせいか山頂は若干ガスり気味だった
ときどきガスが晴れてくれると、この神秘的なロックタワーの向こうに日本海の大眺望と、遠く男鹿半島の姿さえも見えてくる
山頂で「向こうの方が高くないですか?」と議論が勃発した第二新山(仮)をカッコいいおっちゃんが単独制覇してた
うっすらと見えるのが男鹿半島(たぶん)
こんな「赤ん坊が適当に積み重ねてみました」みたいな岩まみれの山頂はいったいどうやって出来たんだろうと思いを馳せる 雄大な山岳地形がその岩々の遥か向こうにほんの小さく見える感動にも胸をときめかせる
山頂はそれほどスペースが広いわけでもない(ロックタワーな山頂なので当然)ので、15分ほど滞在した後11時頃には早くも降り始めた 御室の売店は納得の山頂価格…でも登り終えた後のご褒美に冷えたコーラを…と考えると500円でも飲みたくなっちゃうから危ない 何とかこらえてファミマのPBウォーターで我慢する
帰りは御室から千蛇谷ルートで
外輪山から見下ろしていたあのド迫力の谷の中を突っ切っていく これもまたワイルドな道のり
雪渓は確かに冷気を放ってくれていて、近くを通ると暑い日差しを和らげてくれるので嬉しい
上から見る良さ、下から見る良さ、どちらもあった 外輪山ルートと千蛇谷ルートを往復で変えたのは(途中迷いかけたけど)名采配
千蛇谷ルートでは一箇所だけ雪渓を越えるポイントがある けど横断区間は非常に短い(その上快晴だったし)ので白山の時みたいに迷うこともなくあっさり通過
雪渓部分から山頂方面を見る
ここでちょうど山頂にガスがまとわりついてしまったのは不運だった もう数十分待てば綺麗に晴れてくれてたんだけど…せっかちなので既に諦めて出発していた
特に難所もなく、なんで外輪山ルートがおすすめなんだろう?と思いながら七五三掛の先の合流地点へ帰って来た
せっせと下山の足を動かし続け、御田ヶ原でもう一度山頂を眺める それにしても本当によく晴れた一日だった 午後から曇るかも…と聞いていたけど、16時くらいまで山体ほぼ全部が晴れ続けていた
すれ違いのおっちゃんに「この水、んまいねぇ~」と声をかけられ、不安だったけど飲んでみた 水の味とかは全く分からない(軟水とか硬水とかも分からない)、「冷たい」=「美味しい」というシンプルな人間なんだけど、その方式から言うとメチャウマな水だった
山頂着いたときより無事に下山できた時の方がテンション高い説はある
鉾立の駐車場にて軽めのご褒美とともに一服…それぞれ140円なり…山価格とまではいかないけど、300ミリ缶にしてはビミョーに高い
山頂が遠い 下山完遂は14時ちょうど頃で、下山には3時間を要したというコースタイム 休憩とかを省略して簡単にまとめると、鉾立駐車場―(3時間 文殊岳経由)―七高山―(30分)―新山―(3時間 御室経由)―鉾立駐車場 という感じ 歩行距離は16キロほど
さあビジホじゃ!と鳥海ブルーラインを秋田側へ抜けて下界へ 夏の写真にトンボが写り込んじゃうのはご愛敬
鳥海ブルーラインは秋田側の方が眺めは良さげ 鳥海山を眼前に真っ直ぐ突き進んでいくダイナミックな区間もある
麓に下りてきて一層、ああこれは母なる山だなぁと思わせられる 他の山々とは明らかに一線を画した存在感、風格、包容力…みたいなの(雑
怪我や大きなトラブルもなく無事に最初の四天王を突破できた喜びを胸に、酒田のビジホへチェックイン ほろよい2缶とうすしおチップスで細やかな宴を開き、死んだように眠りについたのだった…ここからはいよいよ日本海側を駆け上がっていく…はず。
コメント
コメントを投稿