至仏山

表紙画像: 尾瀬ヶ原と燧ヶ岳は3月末会津駒ヶ岳の答え合わせ

冬の空が戻ってきた今年のGWで唯一、晴天らしい晴天に恵まれた火曜日は、残雪期限定の至仏山に使った。最長5連休あればバイクであちこちに行って、残雪の山も歩いてと空想だけは膨らむが、天気が悪ければ仕方がない。緩い冬型の前日は裏ビーナスラインを走って(二輪が多く閉口した)、気まぐれに美ヶ原を歩いた。幸いに雲の隙間で青空が見えたが、望む北アルプスは雪雲がびっしりと付いていた。案の定、遭難者が出ていた。夕方に老神温泉まで走って、古めかしい旅館で休止した。母方の実家と同じ匂いがする宿だった。温泉は混んでおらず、幸いした。

至仏山入口は鳩待峠。乗用車は前日深夜(未明では遅い)にすでに満車だったらしい。裏技は、バイクで行くこと。前日は尾瀬も吹雪いたということで若干心配していたものの、アプローチの県道に凍結はなかった。バイクはたぶん5台くらい停められる(それゆえの駐車料金5分の1か)。戸倉で停まるのとは大きな違いだ。戸倉の警備員のおじいさんも、二輪駐車スペースが鳩待峠にあるのを知らないようだった。

至仏山でも前日の荒天で高齢の方が遭難死してしまったそうだ

樹林帯を抜けて、最短ルートで山頂へ

新雪っぽいきれいな雪面
木々にも雪が付着していて、5月らしくない

カチカチに凍っていた

人が多いと(抜かしたくなるせいで)ペースが無理に上がってしまい、さっさっと稜線に出た


滑走の人も多い
わざわざ自治体の公式サイトで滑走可能域を示してくれている

小至仏山

開放的で楽しい稜線歩き


期間限定でみんな来たくなってしまうので、混み合いがちなのは難点。晴天がこの日しかなければ尚の事。

画面に他の登山者が入り込まないタイミングを狙って山頂標を収めた

鳩待峠がよく見える

迫力ある上越国境

先端部の形状がえびせんみたい

頂上に長居しても回転率の悪さを助長するだけなので、てきぱきと山ノ鼻へ、こちらもまた期間限定の降下。ずんずん尾瀬ヶ原が近付いてきて楽しい。少しだけ怖い傾斜も、かかと落としで歩いていくのがまた丁度いいスリルで面白いもの。

登る方はつらそう

平ヶ岳

山ノ鼻の建物群がぐっと近付いてきた

あっさりと麓に到着した。真下から見るとかなり平べったい至仏山。今年はとりわけ雪が少ないと言われていて、確かに冬山ガイド本で見たよりも白の面積は小さいようだった。

山ノ鼻で少し早めの昼食、と思ったところで子熊に遭遇。親はどこ? と辺りを見回しても見つけられず。気のせいか、雪ではしゃいでいるみたいだった。

子熊にウインナー入りチリトマト麺を嗅ぎ付けられないよう、気を配りながらの食事。(奥の茂みのところにいる)

すぐに帰ってしまっては勿体ないので、尾瀬ヶ原散策とする。特にゴールは決めないで歩いて、結局竜宮小屋に到達してしまった。ヨッピ吊橋の方をぐるりと廻ろうと思ったが、まだ歩けないようだった。竜宮現象を観察して、来た道をそのまま帰る。


湿原と至仏山

湿原と燧ヶ岳

ちょっとそこの雪邪魔

朝に雪が残っていた鳩待峠駐車場は、帰る頃には気温上昇ですっかり溶けていて、初夏の陽気に暑いくらいだった。冬ツーリング用のアウターは仕舞ったまま、少し薄着で丸沼側へロマンチック街道を走った。晩秋はこの道の凍結で怖い思いをしたなと懐かしくなる。丸沼のレストハウスに立ち寄って、閉店間際のところ一人静かに食事を取った。(豚丼、とても美味だった) スキー客は、まばらにいた。金精峠を抜け、渋滞覚悟でいろは坂に突っ込み、その後の東北道も栃木IC付近から40キロくらいずっと渋滞に付き合って帰った。山は、晴れたので良かった。GW全体で見れば(その後の妙高、能登を足しても)、少し物足りない年だった。

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